待ち合わせ場所には既に雪夜君がいた。
「ゆっ、雪夜くん!ごめんね」
「遅いやん!」
「しっ、支度に時間が‥‥。」
「可愛いから許す」
少し雪夜君が顔を赤くしていた事に気づき
私も、もらい照れをしてしまった
「あ‥ありがとう。」
「ほな行くか!」
「うっ‥うん!」
恋人でもないのに
手を繋いで私達は
初詣に行った。
雪夜君は子供みたいにはしゃぎ
なんだか少し可愛いかった。
「見ろや!すげーだろ?」
おみくじが大吉だった
ただそれだけで満開な笑顔で
凶を引いた私まで笑顔になれた
「雪華凶かよ〜残念やな!」
「所詮おみくじだしいいよ。」
「でもな?俺が大吉にしたるわ」
「え?」
「だーかーら!俺がお前が最高になる一年にしたる」
思わず私も笑顔になり
今まで人を信じない私が
初めて信じていいかな?
と思えた時だった。
また子供みたいに
雪夜君は指切りをしてきた
「ほな、約束守るからな!」
「うん!ありがとう」
そしてその日は
初詣で終わり車で雪夜君に
送ってもらい帰宅した。