それから毎日のように
電話してくる男。



電話は出るけど
ほとんど相槌しかしない。



まだこころ開いたわけじゃないから。



でも
電話が段々楽しくなってきて
"田宮くん"って呼ぶようにもなった。


田宮くんは24サイ。
高校を卒業してから
何年かフリーターしてて
今は社会人二年目らしい。


あたしが聞いたとこ
めっちゃ有名な会社やなって思った。


興味ないけど。




ただ‥


自分でも次第に田宮くんに
こころを開いていくのがわかるくらいだった。



そんなある日‥



田宮くん「あいきちゃん。会いたいんやけど‥あかんかな?顔見たいねん」



会いたいって言われた。。。


えー
会うんですか‥
どーしよ‥


てか考えるんめんどい‥
こんな考えるん何年ぶりかな(笑)


直感行動派のあたしは
悩むことを知らない人間。



ただ
今回はめっちゃ悩む‥。



よし!!!
会ってみよう!!!!!


もしうざかったら
帰ればいいんやわ。(笑)



電話をかけなおした。



あたし「会うのいいよ。ただご飯だけな?」



田宮くん「まじでーっ!!!やばい、めっちゃ嬉しいわぁ~♪♪あいきちゃんいつ空いてる?あいきちゃんの予定に合わせるよ!」



あたし「いや社会人やん。土日とかにしよや。」




田宮くん「気使ってくれてありがとうな(>_<)ごめんな(>_<)じゃ来週の土曜日はどうかな?」





あたし「いいよ!」





こうして田宮くんとご飯行くことが決まった。



人生初の男とのご飯が
こんな知り合い方した人とは‥。




でも‥
普通なら確実いかん。
田宮くんやから行く。


そんな気持ちかどこかにあった。



この気持ちは隠していくけどね。