フラフラと歩いて、あたしはバタッとどこかに顔面から倒れ込んだ。 コンクリートに倒れたならかなりの痛さを感じるはず。 なのに全然痛みはなく、ふかふかした感触がした。 ――あたし、死んだのかな。 そう思いながら、いつの間にか気を失っていた。 このときあたしの目の前は真っ暗だった。 あなたという天使に、出会うまでは……。