あたしは物干し竿に長いロープを強めに縛った。

そしてその先を下のコンクリートに付くまで垂らした。

そこで落ちてケガしてしまったらバカらしいから、あたしの少ない荷物をロープの先に縛って下に
降ろした。荷物はきちんと下に降りた。

もう一本、長いロープを下に垂らしあたしはロープを掴んで下へ下へとロープをつたって降りて行った。



「……っ着いた!」

ついに脱出成功したのだ。

安心したのか、あたしの意識が遠くなるのをかんじた。