私だってやらなくていいならやりたくないよ。


「しょうがないでしょ。
やらなきゃ授業についていけないんだから」



私以外の3人は普通に授業についていけている。

なかでも、奈津はクラスでも上位に入る優等生だ。

試験前はずいぶんみんなに助けてもらった。



唇をとがらせる私を見て苦笑いしながらオクはみんなの顔を見回した。


「なんかもっと夏らしいことないのかよー」


「そういうオクはどうなのよ?」


奈津の突っ込みにウンウンとうなずいてオクを見た。