なんとそのこぼれたボールのところに、さっきの選手が!

シュート!

決まった!!


すごいすごいすごいっ!!!


選手は仲間にもみくちゃにされながら片手を高く上げて喜びを表している。


私は興奮して北見先輩を見た。


すると、北見先輩も私を見てニヤリと唇の端を持ち上げ、片手を開いて掌を私に向けてきた。


私は笑顔でパチン!とその掌にタッチした。


やったね!!


何も言わなくても、お互いにそう思ってるのが通じた。