「聡美、ご飯よー!」 「はーい」 母に呼ばれ、私はベッドの寝転がって読んでいた雑誌を閉じ、ケータイをつかんでダイニングへ向かった。 いつものように、父はテレビを見ながらビールを飲んでいる。 できるだけ目を合わせないように食卓につき、箸を手に取った。 「いただきます」 ひと口、ご飯を口に運んだその瞬間。 ♪♪♪~~~ 脇に置いたケータイが着信音を鳴らし出した。