そう言って、先輩は運ばれてきた料理を食べ始めた。


相変わらず、自己中な俺様だ。

私も行き先を聞くのはあきらめて食事に専念した。




食事のあと、先輩に連れて行かれたのは、水族館だった。

夏休みということもあり、親子連れやカップルでかなり混雑していた。


先輩は慣れた足取りで人ごみをかき分けて進んでいく。

左右の水槽を見ないでどんどん進んでいくのは、どうやら目的の場所があるみたい。


でも、初めてこの水族館に来た私は、先輩を見失わないようについていくのが精一杯で。