「修太郎は?」

「はい、リビングに」

「お邪魔しますよ!」


玄関で祖母の険しい声が聞こえたかと思うとすぐにリビングに姿を現した。


兄貴に用か?

それにしちゃ、すごい剣幕だな……


祖母は兄貴を睨みつけるようにリビングの入り口に立った。

「修太郎!」

「はい」

兄貴は立ち上がった。


祖母は、俺にも気がつくとさらに表情を険しくした。


「二人ともこちらに来なさい!」


俺も?

しぶしぶ兄貴と二人、祖母の方へ向かった。