『あー、わかるわかる。
うちも考え方古いんだよねー。
ひょっとして、うちの親父と聡美んとこの親父さん、似てんのかもなあ』


自分も思ってたことをオクに言われ、ウンウンうなずいた。


……なんか、オクと話合うかも。


すると、オクが電話の向こうでなにかを大発見したような声をあげた。


『ああっ!
もしかして、聡美の親父さん、うちの親父の弟?』

「ええーっ、いやいや、それはないからっ!
そもそも苗字違うし!」


オクの軽口に笑いながらつっこみを入れる。


『いや、実は産まれてすぐに取り違えられて離れ離れに育ったけど本当は兄弟だった、とかさ』

「ないない、うちの父親、一人っ子だしぃ!」

『あれ?おかしいな、絶対そうだと思ったんだけどなあ』