オクの声はいつもどおり明るい。

私もいつもの調子で合わせようっと。


「そうなんだ。
おつかれー!」


『聡美は?
何してたー?』


「私?
別に、ふつうー。
夕飯食べてお風呂入って、って感じ」


『そっかー。
俺はマサとファミレス行ってオムライス食ってきたんだけど、
聡美は夕飯何食った?』


そう聞かれて、私は夕飯のメニューを思い出そうとした。

でも、陰鬱な雰囲気だったことしか思い出せない。


「えーと……、
まぁ、ふつうだよー」