幸宏さんはゆっくりと私の隣のブランコに座った



「空……志保ちゃんに、もう会ってたなんて…」


「私もヒヨコ……じゃなくて幸宏さんにもう会ってたなんて…驚きました…」


「俺…2人の女性に恋してたと思ってたのに……」


「えっ?今……」


「俺…同じ人に恋してたんだね」

ニコッと笑う幸宏さん

幸宏さん…私に恋してたんだ…空と志保の人物に…


「私も一緒です……」


「えっ?」


「私も同じ人に……つまり、幸宏さんに恋をしてました」


私達もしかして……両思いなの?



「/////でも…俺、これが好きかどうかわかんないんだ……」


「私も……幸宏さんの事、好きかどうかわからないです……」


「そっか……志保ちゃん…友達から始めてみない……」


「はい……わかりました、幸宏さん……そう言えば、幸宏さんの年ずっと聞いてませんでした……」


「俺は32のおじさんだよ(笑)」


「私と9才差なんですね……可笑しいですよね…二年もいたのに年も知らないなんて…」


「フフッそうだね…」


幸宏さんが苦笑いする

ドキン!?


心臓が高鳴る…やっぱり私、幸宏さんの事好きなのかな…


「あのさ…志保ちゃん」


「なんですか?幸宏さん?」


「そのさ……友達になる訳だし敬語はやめない?親しい感じで……」


「でも……」


「タメ語の方がいい……」







私は少し黙った後に笑顔で

「……うん、わかった……でも、名前は幸宏さんで……」


「それでいいよ…」


幸宏さんも素敵な笑顔をした……