男性に見とれている私に男性は気づかないようだ


「メニューは決まりましたか?」
ヤバい…素敵な声//////

「すみません、私こういうの苦手で迷ってしまうんです」

男性は少し笑いながら
「いいですよ、決まったら呼んで下さいね」

そう言って、厨房へ向かっていった
どうやら従業員はおじさんと彼だけの様子



私はしばらくメニューとにらめっこしたあとに、呼び出しボタンを押した


先ほどの男性が来て
「決まりました?」

「あの…親子丼のセットで」

「わかりました」
メニューを伝票に書きながら男性は話しをする

「さっき、友達に教えられて来たって言ってたよね?ここへは始めて来たって事だよね?」


「そうです、私が気に入りそうなレストランがあるって聞いて来ました」


「ここは気に入りましたか?」

「はい」


「気に入って頂けて良かったです。ごゆっくりどうぞ。」
男性は奥の厨房へと戻ってく




料理が来るまでの間、少し店内を見渡した
お昼を少し過ぎた13時、子供を連れた親子だけが店内にいた


その親子も食事が終わったのか、お勘定の為にレジへ行く

今度はおじさんが厨房から出てきてレジで清算をした
「ありがとうございました」
挨拶をしたあとに私と話しをした


「こんにちは、私はこのレストランのマスターです、さっき、<ゆき>に聞いたけど初めて来たんだってね。もう少しで出来るから待っててね」
そう言って厨房へ戻っていった

店内には私一人だけになっている、私のハートを射抜いた先ほどの男性は<ゆき>という名前なのだろうか…と私は考えた

もし<ゆき>と言う名前だとしたら女性っぽいな~(笑)
私は料理が来るまでの間、携帯を開いた