病室には私と幸宏さんだけになった


「マスター、昔っから泣きっぽい人でさ……あっ、花瓶に花を入れてくるね……」


幸宏さんは洗面所に行き花瓶に水を入れに行った

幸宏さんと2人っきり…
ドキドキする…
私、幸宏さんの事好きなのかな?



「はい、花瓶に生けたよ」


「ありがとうございます、幸宏さん」


「俺は、直接的に触らないようにすれば大丈夫なんだよね?」


「はい……多分ですけど…」


「じゃあ、布団ごしに手を置いても大丈夫かな?」


幸宏さんは布団越しに手を置いた…
発作は起きない……


「…大丈夫みたいですね」


「そうみたいだね、じゃあ俺が見舞いに来た時は直接触らないように気をつけて、志保ちゃんのサポートをするよ…」


「ありがとうございます」


「志保ちゃん……一つ聞きたい事があるんだけど、いいかな?」


「なんですか?」


「その……志保ちゃんを脅した順って奴が、志保ちゃんの言ってた好きな人?もしかして彼氏だとか……」


「えっ!?違いますよ~、あんな男好きにならないし、私は彼氏いないです……」



「そっか……そうだよね…そんな酷い事する奴、好きな訳ないよね……」



幸宏さんはホッとした顔をしている
私は勇気を出して聞いてみた


「幸宏さんは好きな人いるんですか?」


「えっ!?//////まぁ、好きかどうかはわからない人ならいるけど……」




幸宏さん……好きな人いるんだ…また片思いか~



「そうなんですか…告白とかしないんですか?」


「こ、告白!?////まだ、本当に好きかわからないからしないよ~……」


「そ、そうですよね……」








気まずい雰囲気が室内に漂う