休日となった金曜日早速、教えられたレストランへ私は向かった

運動もかねて、歩く事にした

国道から少しはずれの細道に入っていく

入ってすぐの所に公園がある、今日は暖かいので公園には子供たちが楽しそうに遊んでいた

そんな風景を見ながら進んでいく、公園を少し過ぎた所にそのレストランはあった

見た目はレストランと思えないくらいの普通の民家のようでこじんまりとしており、常連客でない限りめったに来店しないくらい、周りに馴染んでいる

ドアには<営業中>の札がかかっている…
レストランの名前は"夜空"と看板に書かれていた


素敵な名前……と私はしばらくレストランの名前を見てから店内に入る





店内はまさに家にいるようなゆったり感があり、木の温もりが優しく迎えてくれた
お客さんは今日は入っていないようで私一人だった



ゆったり気分のカフェのようで、何時間いてもあきないくらい

しばらくドアで佇んでいると、奥から
「いらっしゃい、適当にどうぞ」おじさんの声が聞こえた


私はその声で、適当にカウンター席に座る



メニューを食い入るように見つめる私…私はメニュー選びが下手でメニューとにらめっこしては悩むタイプ……



メニューを選びながら、私は一つの疑問があった
どうしてこのレストランは"夜空"と言う名前なんだろう。








しばらく考え込んでいると
「メニュー考えてるとこ、申し訳ないですけど、お絞りとお水ですよ」

先ほどのおじさんの声とは違う声がした
私はすみませんと言いかけて、声の主を見た


若い男の人だ…
思わず男性に質問してしまった

「あの…っ、私友達に教えてもらってここへ来たんですけど、おじさんだけって聞いたんですけど…。」

男性はお絞りとお水をテーブルに静かに置いたあとに笑顔で話す

「多分、そのお友達は俺がいなかった時に来たと思いますよ」

優しい声で、ゆっくりと話した男性は見た目は私より年上に見える、20代後半か30代前半くらいかな?
身長は私よりも少し高めの細身の体型
髪はショートで、その男性は吸い込まれるような瞳をしている



ドキン!?
心臓の音が鳴っている、ヤバい……
私はその男性に一目惚れしてしまった