順は私に話しを続けた

「これから、志保は俺の事を<順様>と呼ぶんだ…」


何が<順様>よ……
でも言うとおりしないと"夜空"が壊される
私は他人が傷つく位なら自分が傷ついた方がましだ……



「………わかりました」



「今日、志保が俺のメイドとなった証しとして、誓いをたててもらう」

「誓い…ですか?」

「そうだ!俺に誓いの言葉をひざまずいて言え!!」

「いくらなんでもそんなの出来ません」


「……"夜空"がどうなってもいいんだな」

「わかりました……」


私は順の目の前にひざまずいて誓いの言葉をゆっくり言った


「今日…から…<順様>……にお仕え…………致し…ます、メイ………ドの志保で…す。<順様>の…お世話を……する事を…誓い……ます」

途切れ途切れに私は誓いの言葉を言った

唇を噛み締めながら…


「いい子だ志保…そういえばこの間俺に平手打ちをしたよな?」

あれは順が悪い…


「あれは順さんがいけないからです!!」


「順さんじゃないだろ?志保…<順様>だ!ご主人様に平手打ちするなんて悪いメイドだな…」

順は私の長い髪を激しく掴んだ
「痛いっ!!」


「土下座しろ!!二度とご主人様に手を出さないと言え」

私は順の目をそらしたその時

バチンッッ!!!!!


順が私に平手打ちをした


「志保、嬉しいだろ?俺のメイドになれて」

「…………」


「従わないのか志保?いいんだな、お前が好きな"夜空"がどうなっても…」


「あの時は申し訳ございませんでした」

私は順に土下座をした



こんなの悔しい!
唇を噛み締めて、涙がこぼれそうなのを必死でこらえた