あの事件の後から、私は順さんと一緒に仕事をする事を拒んだ

あの事件以来、私はレストラン"夜空"には立ち寄る事はなかった


あの事件で、順さんの正体を知ってしまった私は<ヒヨコ>さんの本当の姿を見るのが怖く感じた

もし<ヒヨコ>さんが順さんみたいな最低な人だったらどうしよう…



ある日、私は順さんに呼ばれ会議室に行った

一緒に行くのは嫌だった


「どうしましたか?」

「志保、お前最近俺を避けてるだろ?」

「そんな事ないですよ…」

「嘘つくなよ!何避けてるんだよ」


「避けてませんよ……用はそれだけですか?」


「志保、俺と一緒に企画をやろう…、それと俺のお茶係りをやってくれ」


順さんと企画……それにお茶係りなんて……嫌だけど仕事だし仕方ないよな…


「わかりました失礼します」


そう言って部屋を出た私だった