そこには
小学生の誕生会ってくらいの
折り紙で作った花輪が天井から下げられ
壁には いろんな飾りがつけられ
真ん中には 
くすだま のような物が下がっている。

部屋には 

輝樹はもちろん、
輝樹の両親、正樹くん
いとこくん
亮くん、秀忠くん
亮くんの元カノの美穂さん
美香と、彼氏のなおやくん

みんなが笑顔で
私を見つめている。

あまりにも・・・・

驚きすぎて、

そして、

感極まりすぎて
子供みたいに 泣きじゃくってる私を
優しく輝樹が受け止めてくれる。

「ほら、そのヒモ
引っ張ってみ?」


鼻をすすりながら
輝樹に言われたヒモを引っ張ると

クス球が
きれいに割れ

中から 紙が垂れ下がってきた。


・・・・・え?


私、日本語読めるよね?

思わずそう思ってしまう文字が
縦に並んでいる。


『結婚するか!』


周りから飛んでくる
ヤジすら耳に入らないくらい
思考は一時停止中だ・・