「輝樹、電話鳴ってるよ?」

せっかく・・・
キスしそうな雰囲気だったのに・・・
あんな 音楽鳴ってたら
中断するしかないじゃん・・

「はい?・・・
は?お前 誰?」


だんだん 不機嫌な声に変わっていく輝樹。


「知らねぇし。つーか
俺、自分の女以外興味ねぇから。
もう電話してくんなよ」


夕方の事を ふと思い出した・・・

あの人達からの電話だったんだろうか。

って事は
やっぱり 輝樹の事だったんだ。

「春菜ー、はよ来い」

「あ、うん」

輝樹の横に座ると
私の頭を撫でながら

「何でもねぇから
気にすんなよ。
春菜しか興味ねぇからな」

な・・・・・

輝樹の口から
そんな言葉が飛び出すなんて

もう・・・・・

今日は・・・
きっと

人生最高の日
ベスト3に入る日なのかもしれない。