何か・・・
意外な輝樹を見た気がする・・

黙々と食べ続ける姿を見てると

「ん?どうした?」

口いっぱいに頬張ってるし・・

午前中のお隣さんが来た事を言おうとしたけれど、
言っても・・・・
どうしようもないよね・・

と 勝手な
最終判断に至り
結局 言い出せなかった。



「おい、春菜
ちょっと来い」

お風呂から出た輝樹が
食器を洗ってる私に
少し怒ったような声で呼んだ。

・・・私 何かしたんだろうか

全然 怒られるような事してない自信はあっても やっぱり 少し不安になる。

慌てて 手を拭く間もないっほど急ぎ
輝樹のいる部屋へ行くと

「誰が来た?」

「へ?だ、だれって?」

怒ってる意味が
全然分からず
戸惑うしかない私。

「灰皿・・。」

灰皿の吸殻を指差されて
ようやく把握できた。

「えっと・・・
隣のお姉さんが・・・」

やっぱり、
最初から言っておけば良かったと
後悔したのは 言うまでもない・・・