あの日と同じ。 何一つ変わらない笑顔で話す先輩。 印象深いほっぺのえくぼ。 あの日の先輩にやっと会えた。 「ちょ…!楓!なに泣いてんの!」 「ごめん…ちょっと歓喜上まっちゃって…」 そんなあたしの気持ちも知らず 次の瞬間、先輩の口から信じ難い言葉が放たれた。 「あっ!ちなみに俺、 大好きな彼女いまーす♪」 これがあたしの恋の 本当の始まりだった。