奇抜なファッションに足田が初めて出会ったのは中学生。みんながファッションに興味を抱く頃、同じく足田も雑誌片手にヘアスタイルやらメイクの研究がはじまっていた。
しかし足田の同級生には綺麗なお姉さまや、ギャル系を目指す子ばかりしかいなかった。
それでも足田はなぜかそれが居心地良かった。

足田が本屋から見つけたファッション雑誌には、トレンドやブランドも気にせず自由に我が道を貫くスタイルだった。
無いものは自らの手から作り出す。
足田はそんな価値観のあるファッションに心を奪われてしまっていた