昔は平和な王国だった









農作物も太陽の日差しを浴びて

すくすくと育ち







農牧も動物達とコミュニケーションをとり

いい品がどんどん出来








人も皆


優しく笑いが止まらない毎日だった























いつからだろうか…













この王国が







こんなにも



こんなにも




















汚くなってしまったのは…






















⋯⋯⋯


「ママ~!!」



「は~い どうしたの?」



「この本のお話呼んで~」



「これ?ちょっとあなたには
まだ、この話は早いと思うわよ?」



「いいの~これ呼んで~!」



「はいはい」



「わ~い!!」



「昔、昔のお話…」





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この村の人はとても平和に暮らしていました


笑いが絶えない幸せな時





けれど

ある日、村に大洪水が起きました




家も作物も家畜も畑も

村は何もかも失いました





絶望していた村人達



そこへ

シェルと言う一族が通りました















そのシェルの一族の長は

「どうかしたか?」

と村人に訪ねました



村人は

「どこもかしこも大洪水で流されてしまった」

と泣きながら話しました




その話にシェルの長は


「可哀そうに…

村人…これを使いなさい」



シェルの長は村人に藍色の石を渡しました



「…これは?」




「これは我が一族に伝わる秘宝だ

これを使えばこの大洪水の被害が元に戻るはずだ」



「そんなこと…」



「心配はいらぬ」



長は呪文を唱えると

藍色の石が光始め、宝石のような輝きをまとった




そして

藍色の石は動きだして地面の中へと入っていった













地面に入って数秒後

地面は光り出した


光り方はまるで波のようだった





そして

今度は洪水で倒された木の幹が光だした

木の周りに光の粒子が集まって

徐々に木の形になって洪水が起こる状態の木に戻った





木だけではなかった

家、畑、地形までもが全て元に戻りました





この状況に村人達驚きをかかせませんでした





「…神だ…神様が来てくださったぞー!!」



ある村人が叫びました

「…そうだ神様だ!!」


その言葉に賛同する村人



「神様!」「神様!!」


「ありがとうございます!!」



長にお礼を言う村人


「…いえ無事でなによりだ」






そして

長はまた呪文を唱えると地面から藍色の石が出てきました


出てきたら今まで光っていた地面は

元の地面に戻りました








「次からは洪水対策を考えておくべきですよ…

それでは我々はこれで…」



そう言ったとたん


シェルの一族全員一瞬にしていなくなりました




「…ありがとうございます!神様!」


「ありがとうございます!」


「ありがとうございます!」





村人達はさっきまでシェルの一族達がいた場所で何度も何度もお礼を言いました






村人達はもしかしたらまた大洪水が起こるかもしれないと対策をし始めた




そして


その村はその失敗を反省し

二度とこのような事態を起こさないと決めたのです








その村はいつまでも幸せな暮らしをし続けました








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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄




「その村はいつのまにか大きな国なって国民皆はいつまでも幸せでした


…おしまい」



「えー!まだ続き残ってる~!!」


「だ~め!もう寝る時間です!」


「ぶ~」


「はい!おやすみなさい」


「…おやすみなさ~い」










⋯⋯⋯