次の日になった。
昨日の事もあって、ぜんぜん眠れなかった……。


「おはよぉ~……」
「よぉ! 眠そうだな?」
「うん……」


いつもどうりの、隼人。


ニコニコ笑ってる、隼人。


「昨日の事、ホントに気にしてないんだね?」
「当たり前じゃん?」
「そうなんだ……」


今日は隼人のノリについてけない……。
きっと、いつもなら、もっと別の事言ってる……。


でも、言えない私がそこにいた。


はぁ~。
なんか、変な感じ。
気分悪い……。
いつも通りが、いいのにな~。


私はそんな事を思いながらも、ご飯んを食べるために席につく。


『いただきます』


声を揃えて言う。


隼人のお母さんは朝早くから、仕事に行って、お父さんは出張中。
だから、二人。


「はぁ~」


私はため息をつく。


「幸せ逃げるぞ!」


そんなの嘘に決まってんじゃん……。
幸せじゃないから、ため息つくんだよ?
困ってるから、ため息つくんだよ?
だから、もぉすでに幸せはない。


私は朝から、そんな事を考えていた。