「どうした?!」
「……えっ?」



辺りをみると、もぅ薄暗くなっていた。



私、寝てたんだ……。
最悪な夢、みちゃった……。


「大丈夫か?」
「うん、大丈夫。ごめんね! 迷惑かけて」
「別に。それより、無理すんなよ!」
「わかってるわよ!」


ついつい、大きな声で言ってしまう。


悪い癖。
直さなきゃ……。


「じゃ、帰ろっか」
「うん」


隼人から、手を差し伸べられその手を握る。


優しい時は、優しいのに……。
もったいないよ?
そんなんじゃ……。


私達の親は仲がよかった。
だから、私は今、隼人の家でお世話になってる。
だから、一緒に帰ってる。


「すっかり、暗くなっちゃったね……」
「怖いのか?」
「べ、別に……そんなんじゃ、ない!」


って、言うのは嘘。
はっきり言って、怖いよ。
だって、本当に真っ暗だもん……。
まぁ、自業自得なんだけど……。


「大丈夫だ、俺がいる」
「……そぅだね……」


私は小声でいった。


それから、五分後家についた。