『貴女ハ二人ヲ傷ツケテイタ』


でも……。
私はそれを忘れて、二人となんとも思わず接してた……?


『ソウヨ?』


そんなの……。
最低だね?
私って……。


『デモ、貴女ガ消エレバ……償エルカモネ?』


消えれば……?
消えれば、二人は……。


『ネ? 二人ハキット、幸セニナレルワヨ?』


幸せ?
二人が……。
なら、私は……。


そう思っていた時だった。


「舞華!」
「舞華!!」


二つの声が聞こえた。
華雷と隼斗の声。


幻聴かな?
だって……。
どこにも、華雷と隼斗はいないもん。
それに、私にこんな心配そうな声をかけてくれるわけないもん……。


「目ぇさませ!」


隼斗かな?


「舞華、起きて?」


華雷……?


二人とも、私を心配してくれてるの?


そして、私の視界はもとの世界に戻ってきた。