「えっ……?!」


今……好きって?


「……そんな、はずない……」
「信じろよ!」
「でも……私……」


どうすればいいの?
信じたい……!
でも、信じられない……!
私……。


『大切ナ人ヲマタ傷ツケルノ?』


えっ……?


『マタ、アノ時ノ様二……傷ツケルノ??』


なに……?


「舞華!」


そう叫んだのは華雷。
そうして、私をギュッと抱きしめる。


「これ以上、思い出してはいけなよ?」
「えっ……?」
「大丈夫だよ? 舞華は僕が守ってあげるから」


そうして、そっと重なる唇。


"ピシッ"


壁に亀裂が走る。


「ねぇ、君? 好い加減にしてくれないかな? ここは、"僕等"の家なんだ、壊されると困るんだよね? だから、早く消えて?」
「てめぇ! 何様なつもりだよ?」
「さぁ?」
「好い加減にしろよ!」


隼人が何か唱えている。
それと同時に、


「火炎弾!」


そう叫んだ。