私は学校に行かず、ずっとベットの上でゴロゴロしていた。


さっきから、メールは来るし、電話も来るしで、ケータイの電源を落とした。


今は、誰とも話したくない……。
きっと、また酷い事を言っちゃうに決まってる……。
だから、きっと消えちゃうんだ……。
みんな……。


せっかく止まっていた涙が零れる。


「もぉ、泣かないでよ……。強くならなきゃ、いけないんだから……。だって、誰も抱きしめてなんてくれないんだから……」


自分の言い放った言葉に、傷ついている自分がいた。


ィヤ……。
誰か、私の話を聞いてよ……。
私を抱きしめてよ……。


『大丈夫だよ』


って、言ってよ……。
私、一人じゃ、何にもできないよ……。
ねぇ……?
誰か、助けてよ……!


その時、いきなり窓が開いた。


「な、に?」


「こんにちは、舞華」


「なんで、私の名前を……?」


誰……?
なんだか、私に似てる……?
でも、人間じゃない……。
じゃあ、ヴァンパイア……?
でも、何か違うような……。


「僕の名前は、華雷。君の、双子の兄」


「双子の……兄……?」


彼は確かにそう言った。