次の日。夏樹君はいつものように接してくれたみたい。
でも私的にいつもと違う。
何か気にしてるのかな?
もしかして前の笑顔がなかった件?
って勝手な推測だから。
それより約束を………そう切り出そうと思った時だった。
「そだ、涼から伝言があった。」
え?伝言って何?そんな顔をしたんだろうか。
夏樹君は私が何も言わないまま伝言の内容を言い出した。
「えっと。今日 心乃ちゃんの学校校門にて待ち伏せしてる。話したいんだ。だと。」
待ち伏せ?でも気が合う。
これが以心伝心っていう物なのかな?
だって、相談だと夏樹君に知られずに2人だけで話せるから。
「あいつ何考えてるんだろ?大丈夫か?」
心配されて嬉しかった。だけど、心配されて迷惑かけちゃ嫌。
それに特別の感情を知られたくもない。
だから、心配されないようにするよ。
「うん、大丈夫だよ。普通の事だと思う、涼君の事だもん。」
その言葉に、夏樹君の顔が歪んだ。
もしかして秘密があるとでも思われたかな?
出来る限りばれないようにしたのに。
でも、相談しないと今の考え事が減らないもん。