遊び当日待ち合わせ場所。まだ考え事はある。
解決もしてない。でも、無邪気な笑顔もいいと思う。
だから今日は、無邪気な笑顔でいく。
それなら考え事も置いとかないと。
遊んでるときだけでも忘れて。そうしないと無邪気な笑顔 出ないから。
「あれ、心乃ちゃん?」
急に自分の名前を呼ばれてびっくりした。
呼ばれた方を向くと、一人の少年が。
夏樹君では無い。というより、私に「ちゃん」を付けないから元々違う。
じゃあ、誰?
「あ、俺 涼。夏樹の奴の従兄弟。」
涼君なんだ。って、待ち合わせ場所 各自集合なんだ。従兄弟も。
それはいいんだけど…………。
涼君が、ここまで無邪気に笑う人だと思わなかった。
でも、無邪気もいい気がしてくる。
なんだけど、夏樹君は特別なんだよね……。
「そういや心乃ちゃん。夏樹の奴、好き?」
は?急に何言ってるの?
好きって特別の方なの?
「特別の好きかは今 分かってない。けど、友達としては大好きだよ?」
私は笑わずにそう言った。
夏樹君については、無邪気に言えないよ。
「そ、そう。ゴメン、変な事 聞いたね。そういや、尚樹とは会った事 あるの?」
尚樹君?記憶ではないと思う。
でも尚樹君という名前にはなぜか記憶がある。
だけど尚樹君と一緒に覚えてる名前は、まだ3つある。
「春樹」「麗」「紗樹」と言う名前。
なんでだろう?でも、今の記憶では会った事 ないと思う。
「ないと思うけど?」