「ごめん、待たせた?」
放課後。校門にはもう涼君がいた。
話って何だろうか?そして相談できるのだろうか?
いろんな感情が混ざって私の中はよく分からなかった。
今日でその感情 忘れられればいいと思う。
「ううん、待ってないよ。そうだ、どっかカフェで話いい?」
いつもの無邪気な笑顔。そしていつもの会話だった。
「了解。ね、涼君の話の後でいいから相談聞いてくれないかな?」
私は、相談をしたい事を言ってみた。
涼君は相談?という顔をしたが、無邪気な笑顔に戻って
「全然構わないよ。時間の許す限り聞く。」
と言ってくれた。その一言がうれしかった。
涼君、学校ではもてるんだろうな。
無邪気な笑顔は可愛いし。何でもできるし。優しいし。
全部いいじゃん。短所なんてあるんだろうか?
「じゃ、行く?ってあれ、夏樹じゃね?」
え?夏樹君?って、帰る所じゃん。
そういえば、今日は病院で夏樹君 サッカーサークルを休むって言ってたっけ。
ちょっとばれたらやばいかも。相談ってばれたら。
特別感情までばれるかもしれない。
「だね。って早く行こ。相談 多いから。」
無理やり夏樹君から離れようとする私。
それを変に思ったみたいだったが、そのまま話を変えてくれた。
「う、うん。じゃカフェにGO!」
涼君、私の中で友達1位かもね?
大好き、友達として。親友として。