「誰と?」 「川端聡と。母方のね。まさかあいつが顧問になると思わなくて。でもあいつのギター好きだから。秘密にしてたの」 彼女は間が悪そうな顔をした。 「じゃ」 「好きじゃないに決まってるでしょ」 「そっかぁ」 「なによ」 俺は彼女が好きでいいのか。