「健康サンダルで全力疾走は、意外と痛いんですけどー!!」




雨に濡れ、そんな事を何度も叫びながら、涙を零して、俺は、自宅へと全力疾走で向かった。




目をつぶりながらだから、もちろん死にそうになるわけで。




---キーキーキー---





「死にてぇーのか!信号みやがれ兄ちゃん!」




目をつぶってんだから、見てるわけねぇ~じゃん!



こんな事は、日常茶飯事だから、俺は止まらない。




「健康サンダル意外と痛いんですけどー!!」




再び、俺は雄叫びをあげて、機関車のようにスピードを上げた。




目をつぶりながら。