「何がいいですか?」


「じゃあ、コーヒーのブラックで。」


「分かりました。」


コーヒーの缶を1本取る。

ついでに私も買おうと思い、苺みるくの紙パックを取る。



「私、払いますね。」


「いや、ここの少し高いし、自分で払います。」


「でも、それじゃあ意味ないです。」


「本当にいいんですよ、気持ちだけで。」



でも、お礼しないといけないじゃん!


そう言って押し問答していると、



「「あっ!」」



お互い、財布を落としてしまった。



「ごめんなさい。」


「こちらこそ、すみません。」



そう言って、お互いの財布を拾って、目を疑った。