うわぁ、かっこいい...



声を掛けてくれたのは、少し年上っぽい男の人。


その人を見た瞬間、怖いっていう恐怖感がスッ、となくなった。



「今度何かやったら、覚えとけよ!」



男の人が先輩達にそう言うと、さっきまであった手首をつかまれている感覚が消えた。


突然のことで、びっくりしてしまう。

まさか、こんなにかっこいい人に助けてもらえるなんて。



「ちぇっ、彼氏持ちか...おい、行くぞ。」



先輩達はそんな言葉とともに、どこかへ行ってしまった。