沙希も空を見上げる。


「沙希に会いたい時、俺は空を見上げる。

そうすれば、空を通じて沙希に会えると思うんだ。」


空はどこまでも続いてる

空の向こう側に天国があるなら


空を境界線としてるだけで、天国も世界の一部だろ?



「…そうだよね。」

沙希は何かスッキリしたように起き上がった。


「空が在る限り、人は離れないんだね。」


空が在る限り

人はいつでも会うことが出来る

「…くしゅっ!」