「…そうだ!夏も一緒に踊ろうよ!」 「は?」 沙希は俺を無理矢理立ち上がらせ、手を掴んだまま踊り始める。 「ちょ、俺こんなのやったことねぇって!」 「大丈夫大丈夫♪適当だよこんなの~。」 アハハ、と笑いながら踊る沙希に 俺は諦めて沙希に動きを合わせた。 俺達しかいないこの場所で 月の光を浴びたこの夜は 今でも、忘れることは無いーーー