「へっ?」

「やったぁ!!」


アイツが飛び跳ねて喜んでいた。


周りのギャラリーも、驚きながら拍手をしてくる。


「やったね、夏!」

求められたハイタッチも、無意識に俺は返していた。



嘘だろ?

コレ、すんげぇ確率だぜ?

それを、たった一発で?



俺達の目の前には、さっきとは倍以上のチップ



それから俺達(むしろアイツ)が次々に数字で当てていき



このカジノのオーナーに頭を下げられて止めるよう言われるまでに追い込んだことは



言うまでもない。