沙羅が残した、最後の約束





それを聞くと、レコーダーは切れていった。




俺は耳からレコーダーを離し、反対の手で沙羅の頬を撫でる。




「お疲れ、沙羅。」



辛かっただろう



苦しかっただろう




俺には、想像も出来ないくらいの人生だったよな





けど…





「生きててくれて、有難う。」




俺は唇を寄せた。