そういう事か



葬儀には俺は出られない




もう二度と、沙羅には会えない



だから、最後に…




「…本っ当、『環』には借りばっか作っちまうな。」



俺の言葉に、環はフッと笑った。


そして、隣の扉を指差す。




「此方が沙羅様のお部屋です。


私はここでお待ちしています。」



俺は環に一度礼をしてから




部屋に入って行った。