一瞬、世界が真っ白になった。 けど俺は、すぐに我を取り戻し 「そうですか。」と短く答えた。 発病からの進行は、早いと伝えられていた まさかここまで早いとは思わなかったけど… 「環様がお呼びです。ご同行願います。」 俺は克也の方を見た。 克也は、行ってこいと言うように微笑んだ。 「分かりました。」 俺は使用人の後を追った。