「えっ?」
俺の気持ちなど知らず、少女は俺の手をガッシリ掴んできた。
「君、名前は?」
「…梶原夏。」
つい反射的に、名前を名乗ってしまった。
「きっと夜の城下町は楽しいよ~!夏、行こう!」
少女はワクワクした笑顔を俺に向けると、手を掴んだまま走り出す。
「ちょ、待てよ!」
俺の制止も聞かず、少女が止まることはなかった。
もし俺達がここで出会って無かったら
俺は、約束された未来が待っていた
だけど、ここで君に会えたことは
今でも後悔していないーーー
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…