その人影は少女で


酔っ払いと思ったのは、その少女が気持ち良さそうに踊っているからで


長い金髪が、月の光で微かに光っていた。


その光景が余りにも綺麗過ぎて、俺は言葉が出ないまま

見取れてた。


重心を少し移動させた。その時


ーーパキン

「うわっ!」

足下に在った木の枝が音を立てて折れていく。


「誰?」