俺は病気のことなんて知らない


治る見込みがあるのかどうかさえ…


だからーー


「俺がお前の憧れに付き合ってやる。
お前が、この世界に飽きるその日まで…。」


「だから…。」俺は一度息を吸った。


「側にいろ、『沙羅』。」

俺の言葉を聞くと、『沙羅』は泣き出した。。

「ありがとう。」と、呟きながら…



俺は『沙羅』を引き寄せ、頭を撫でながら慰めた。





この時の俺は、事の重大さを甘くみていたんだ




俺達のちっぽけな力じゃ、どうにもならないことを


俺達は、気付いていなかったーー