ガラッと先ほど私が開けようとしていた扉があまりにもあっさり開き、私は唖然とした。

見えたのは涙を流し、
すごい形相で私を睨む女子生徒。

見るからに、同い年じゃなぃだろうな。


女子生徒はもう一度私を睨みながら走り去った。

「何で私、睨まれたんだろう・・・」

睨まれる理由なんてないのに。
これじゃ、睨まれ損だ。


ボケッと女子生徒が走り去った廊下を
見つめていると、背後から気配がした。

「?」
後ろを振り向くと、そこには先ほどの、
女子生徒を相手していた
先生らしき人が立っていたのだった。

「あ・・・」
私は思わず後退した。

関わらないって思ってたのに。
逃げ損ねたじゃん・・・


「誰だァ?お前」

先ほどの妙に聞いてると
動悸が激しくなるような声で言った。

私は答えられなくて目を見開いていた。


先生は私の腕を掴み、


そのままどこかへ引っ張った。