「もう、真治が来てくれなかったからだからね!」
菜月はそう言って頬を膨らませた。
「あいつ菜月の事好きなんじゃねえのか?」
「やめてよぉ〜あんなキモオタ!ライター触られるだけでも嫌だったのに!真治から貰ったライターじゃなかったら絶対に棄ててたよ!」
「お前が忘れるから悪いんだろ!俺の大切なライターだったの知ってるだろ!それをおまえが…」
「ごめんって!だってさ、あいつ私の事チラチラ見てホント怖かったんだから」
「お前の笑顔は効果抜群だな!キモオタ君喜んでるぞ!ホラッまた、見てるって、手でも振ってあげな!」
「もう、ホントにやめてよ!あのキモオタ私が頭下げるまでずっと見てるんだから!あっ」
「大爆笑!そうやって気のあるそぶり見せるからあいつ勘違いしてるんじゃねぇ?」
「菜月ちゃん今度あいつをSNSに誘ってみたら?なんか粘着しそうじゃねえ?」
「陽輔までそんな事言う!嫌なんだって!キモオタなんかと繋がるの!」
「面白そうじゃねえ?菜月、誘えよ」
「やだ!絶対いや〜!」
「そんな事言うなって!みんなであいつ笑おうぜ!なっお願〜いナヅキちゃ〜ん」