「嫌です。」

ベルはキッパリと断りました。

断れるのを予想していたビーストは、その獣耳をたらんと垂らし、あからさまにがっかりしました。

「…そうですよね。
僕みたいな、気弱で、腰が低くて、何より醜い野獣なんか、
ベルさんは眼中にありませんよね…。」