―――――代々継承される<数式魔法術式>を基にする
オリジンスレンス召喚術式召喚魔法発動の魔法にXXが命じる。――――

「な…なんか…英文(古代文?)より短くない?
謎なんだけど…
つぅか…オリジンスレンスって何よ…?」

聞き覚えのない言葉に頭上には?が浮かぶ。

「まぁ…習うより慣れろ!!よねっ!」

と理月は独り言を呟く。



そうして裏表紙に手を掛け呪文を唱える。





―――――――――代々継承される<数式魔法術式>を基とする
オリジンスレンス召喚術式召喚魔法発動の魔法に白雪理月が命じる。―――――


――――――っ!!!???」


理月は驚愕した。
本が光ったのだ。


上から杖が降ってきた。
柄に猫……金の双眸に銀の採光が窺える。
まるで宝石のような輝きを持った黒猫が柄についている。

―――――――カランッ

軽い音を立てながら重力にしたがって落ちた。



*