~彩香 side~



「…ひ…さ…お…な…さい」


『ん…』


「日野さん起きなさい!!」


『チッ…
うっせぇなぁ…』



顔を上げれば、顔を赤くした女教師。


(°д°;)


なんで顔赤いの!?



「なっ、なんで私の授業で寝てるんですか!!
罰として、前に書いてある問題を解きなさい!!」


『問題…??』



あぁ、今、数学の授業なんだ。


立ってダラダラと歩いて、黒板の問題を見る。



「あんな問題無理だろ」


「出来る訳ないよな。」



そうかな…??


簡単じゃんか。



カッカッカッ



『出来た』


「せっ…、正解です」



良かった♪


でも、これを解いた後、男子が言っていた言葉で、あたしは…



「マジかよ…」


「すげぇな…」


「どーせ、勉強しかやってなかったんじゃねぇの ??
あんな奴だし。」


「あぁ…、それだな」


「あいつ、“孤独”っぽいし」


「いつも“1人”みたいな??」


「あの双子も、嘘っぽいしな。」


「やっぱり、“1人”で“孤独”。
“天涯孤独”だっけ…??
こう言うのを表す言葉。」


「お前、難しい言葉知ってんなw」


「当たり前だろ~??
俺、実は頭良いんだよ。」


「はは!!
冗談言うなよ~w」



闇に落ちた…