『人間か…。』

「俺はロイだ。君は?」

『…人間なんかに名乗る必要はない。私の気がもつうちに立ち去れ!』

「なんで?」

『お前を殺してしまうからだ。』

「だったら殺せばいいだろ?」


人魚は綺麗な顔を歪めた。


『勘違いをするな!私はこれ以上海を汚したくないだけだ。』


正年は不思議に思った。